Japanese
English
解説
ピークフローメーターの効用と限界
The Clinical Usefullness of Peak Flow Measurement
石橋 正義
1
,
西田 富昭
1
,
吉田 稔
1
Masayoshi Ishibashi
1
,
Tomiaki Nishida
1
,
Minoru Yoshida
1
1福岡大学医学部第二内科
1Department of Internal Medicine Ⅱ, School of Medicine, Fukuoka University
pp.337-344
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900843
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はじめに
気管支喘息は,最近気道の慢性炎症性疾患で種々の刺激に対する気道の反応性亢進を伴うものと定義されているが,この慢性に経過し,かっ変化に富む気道閉塞の把握は本症の診断,治療上重要なものである.このため,コンパクトで携帯可能なピークフローメーターを用いた呼吸機能の連続的測定が喘息の治療,管理に応用されている.
ピークフローの朝の値および日内変動は喘息の重症度を示すとされ,臨床症状の評価や治療方針を決める客観的な指標に使用されている.更に,ピークフロー値の測定に基づいて,患者個人の管理ゾーンを決定することにより,医療機関ですぐに処置できない場合でも,無症候性発作などが重症化する前にどのように対処するか具体的に指示を与えることが可能となった.そこで本邦での喘息治療のガイドラインを念頭において,ピークフローメーターの効用と限界について述べる.
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