Japanese
English
特集 加齢と肺
老化と肺循環
Pulmonary Circulation in Aging
石橋 正義
1
,
吉田 稔
1
Masayoshi Ishibashi
1
,
Minoru Yoshida
1
1福岡大学付属病院呼吸器科
1Respiratory Medicine, Internal Medicine, Medical School, Fukuoka University
pp.673-679
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902499
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はじめに
米国では人口の高齢化に伴い年間5万人が慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonarydisease)で死亡している.これらの患者の剖検例の半分近くで病理学的に右室肥大が認められている.本邦でも,高齢化に伴い慢性閉塞性肺疾患(COPD)が増加し,肺性心を来す呼吸不全の主な原因疾患としてだけでなく,在宅酸素療法中の疾患に占める割合も増加してきている.
本稿では,老化と肺循環に関連してCOPDにおける肺循環障害について,特に肺の過膨張の肺循環に及ぼす影響に焦点を絞り概説する
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