Japanese
English
綜説
Magnetic Resonance Imaging(MRI)による心大血管の画像診断
Magnetic resonance imaging of the cardiovascular system
西村 恒彦
1
Tsunehiko Nishimura
1
1国立循環器病センター放診部
1Dept. of Radiology, National Cardiovascular Center
pp.607-614
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204880
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はじめに
MRI(Magnetic resonance imaging;核磁気共鳴画像診断)は,"X線CTのように高分解能を有し,超音波のように放射線被曝がなく,核医学のように,機能,代謝イメージングができる"といわれ,画像診断の領域において,近年,その発展は著しい。その原理は,磁場内におかれた生体に電磁波をパルス状に加えて特定の元素の原子核にエネルギーを吸収させ,それが放出される過程の信号を画像化したものである。国立循環器病センターでは,本邦で初めて超電導型(1.5テスラ)MRI装置(Magnetom;シーメンス社製)を導入し,動物実験,臨床応用の両面から心大血管の画像診断における役割を検討している。本稿では,著者らの現在までの成績を紹介するとともに本法の将来展望についても述べる。
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