Japanese
English
綜説
QT間隔の基礎と臨床
Clinical significance of QT interval
木谷 文博
1
,
橋場 邦武
1
Fumihiro Kiya
1
,
Rafique Ahmed
1
,
Kunitake Hashiba
1
1長崎大学第三内科
1The 3rd Department of Internal Medicine, Nagasaki University School of Medicine
pp.595-606
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204879
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はじめに
QT間隔の成立ちについては,その基礎となる心室筋細胞の活動電位持続時間が心室の部位によって異なるために必ずしも明らかではない点もある。また,QT間隔の計測については,T波の形態の相違,T波とU波との区別,などの点からT波終点の決定に関連した問題点も少なくない。しかしながら,臨床的には個々の症例におけるQT間隔の変化は診断や病態の把握,治療方針の決定,および予後の判定などの点からきわめて重要である。
本稿ではQT間隔の成立ち,計測上の問題点,QT延長を生じる病態や疾患,および薬剤などに関する諸家の成績の一部を紹介する。
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