Japanese
English
特集 肺機能検査の新しいガイドライン—手技と装置(2)
体プレチスモグラフィー
Body Plethysmography
冨田 友幸
1
,
矢那瀬 信雄
2
Tomoyuki Tomita
1
,
Nobuo Yanase
2
1北里大学医学部内科
2北里大学衛生学部臨床生理
1Department of Internal Medicine, Kitasato University School of Medicine
2Department of Clinical Physiology, Kitasato University School of Hygienic Sciences
pp.231-237
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204830
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はじめに
Body plethysmographは,約500lの大きさの箱に圧トランジューサーなどの計測器が付けられた装置で,基本的にはこの箱の中に入った被検者の呼吸運動によって生ずる箱内の容積変化量を計測する装置であることから「体容積計」と云われることもあるが,本稿では胸部疾患学会の用語集の記載に従って「体プレチスモグラフ」とそのままカタカナで表わす。
体プレチスモグラフの歴史は古く,今から100年以上前の1882年Pfluger1)は,スパイロメーターを装着した体プレチスモグラフ(図4-a)を作製して,肺気量の測定をおこなっている。その後数々の肺生理学的研究に活用され,改良されて精度が高く使い易い装置が作られており,現在では気道抵抗や肺気量分画・強制呼出などの種種な指標を測定する装置として,臨床肺機能検査にも広く用いられるようになってきた。
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