Japanese
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装置と方法
高度運動負荷時,虚血較正方式Earpiece色素希釈法による心拍出量測定の信頼性
Reliability of cardiac output measurement during supine exercise by using earpiece densitometer
小松 栄一
1
,
山口 一郎
1
,
宮沢 光瑞
1
Eiichi Komatsu
1
,
Ichiro Yamaguchi
1
,
Kozui Miyazawa
1
1山形大学中央険査部
1Department of Clinical Laboratory, Yamagata University School of Medicine
pp.285-288
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204615
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心臓のポンプ機能を表わす心拍出量の大小は全身組織需要の大小により評価されるべきであり,特に運動負荷時心拍出量の測定は心ポンプ予備能を知る上で重要である1〜3)。虚血較正方式Earpiece色素希釈法(Earpiece法)は従来の終末濃度較正法の難点を解消したもので,非観血的な希釈曲線の記録,色素濃度の較正が可能であり,本法の安静時,軽度運動負荷時,Handgrip負荷時心拍出量測定における妥当性はすでに立証されている4〜7)。しかし,躯幹動揺やPanting呼吸を伴う激しい運動時本法使用の妥当性を検討した報告はない。筆者らは潜在性ないし軽度心不全の診断に運動負荷時心拍出量を測定しているが,本文では多段階連続運動負荷試験をall outまで施行した患者の各段階で,Earpiece法と標準的Cuvette法で同時に心拍出量を測定し,高度負荷時Earpiece法使用の是非を検討した。
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