Japanese
English
装置と方法
直線的漸増運動負荷法の理論とその応用
Theoretical consideration and clinical applicability of ramp function exercise test
山口 一郎
1
,
小松 栄一
1
,
福山 はる
1
,
宮沢 光瑞
1
Ichiro Yamaguchi
1
,
Eiichi Komatsu
1
,
Haru Fukuyzawa
1
,
Kozui Miyazawa
1
1山形大学医学部中央検査部
1Department of Clinical Laboratory, Yamagata University School of Medicine
pp.269-273
発行日 1984年3月15日
Published Date 1984/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204406
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近年,心疾患患者における運動耐容能の評価に,運動負荷時呼気ガス分析による最大酸素摂取量(VO2max),嫌気性代謝閾値(Anaerobic threshold:AT)測定の意義が注目されている1)。Whippら2)は,これらを短時間で測定する方法として,直線的漸増運動負荷法(ramp function exercise test:以下傾斜負荷法と略す)の理論を提唱し,その有用性を報告したが,その後の検討は殆んどなされていない。この理由は,理論自体並びに有用性が良く理解されず,技術的にも困難と判断されたことにあると考えられる。著者らは本理論が提示する数々の利点に注目し,その妥当性並びに臨床応用の可能性を検討する目的で,健常人を対象として実際に傾斜負荷試験を施行した。
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