Japanese
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解説
肺水腫の定量的評価と二重指示薬稀釈法の問題点
Quantitative evaluation of lung water and observational error on the thermal dilution method
丸川 征四郎
1
Seishiro Marukawa
1
1兵庫医科大学集中治療部
1Intensive Care Unit, Hyogo College of Medicine
pp.145-151
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204593
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従来,肺水腫は臨床所見と胸部レ線所見から診断され,その定義においても,"肺に過剰な水分が貯留した病的状態"1)と現象規定がなされているにすぎず,もっぱら定性的に扱われてきた。近年,二重指示薬稀釈法が臨床に導入され,病床においても手軽に肺水分量の測定が可能になり2,3),肺水腫の把握に新たな展開が期待できるようになった。しかし,二重指示薬稀釈法には測定条件や測定値の解釈になお究明されなければならない諸問題が残されている。
本稿では,肺水腫の定量的評価に関する最近の知見と,測定法の持つ問題点について概説する。
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