増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅳ.術後合併症とその管理
3.呼吸器系
肺水腫
町田 昌巳
1
,
小林 大志朗
1
,
深堀 能立
2
Masami Machida
1
1公立富岡総合病院泌尿器科
2群馬大学医学部泌尿器科
pp.276-278
発行日 2001年3月30日
Published Date 2001/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903233
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1 はじめに
肺水腫は肺血管外の水分が増加し間質,さらに肺胞内に貯留し,ガス交換が障害された状態である1)。治療の遅れは致命的となりうる。術後合併症としては,大量の輸液,輸血が必要となる手術,腎不全,心不全,虚血性心疾患患者の場合に特に注意が必要である。
泌尿器科手術の場合,術中の尿量が明らかでないことや,凝血防止のために多めの輸液を行うこともあり,肺水腫の誘因となることがある。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.