Japanese
English
解説
肺癌の疼痛管理—(I)薬物療法,心理療法
Pain management associated with lung cancer
水口 公信
1
Tadanobu Mizuguchi
1
1国立がんセンター病院麻酔科
1Dept. of Anesthesiology, National Cancer Center Hospital
pp.841-845
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204276
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癌の早期診断,治療法の開発に伴い,癌の生存率は向上しつつあるにもかかわらず,癌はいまなお,死因の第1位にあげられている。近年,増加の傾向にある肺癌でも同様であり,進行癌になると,多量の鎮痛薬の投与が余儀なくされ,食欲不振,睡眠障害,呼吸困難が持続し,全身衰弱は進み,悲惨な死を迎えている。このような末期において,肺癌によって惹起された痛みにどのような対応策がなされるべきかについては今日なお,充分な解決はなされていない。そこで肺癌の痛みに対して薬物療法,心理療法の面からその可能性を探ってみたい。
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