Japanese
English
綜説
人工血液—過去,現在,未来(II)
Artificial Blood:Past, Present and Future
簑島 高
1
Takashi Minoshima
1
1北海道大学(生理学)
1Physiology, Hokkaido Univ.
pp.970-979
発行日 1982年10月15日
Published Date 1982/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204088
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3.過弗素化合物(PFCs)
(1)Geyer(1973,1975)の研究
(a)Geyer(1973)はPluronicとFX−80(perfluoro—cyclic ether)およびFC−43について記述し,併せてFC乳剤の調製法について詳しく記している。pluronic(poloximer, poloxalene)の一般分子式は
HO〔CH2CH2O〕x〔CH3CHCH2O〕y〔CH2CH2O〕xH
で,oxyethylene (CH2CH2O)とoxypropylene (CH3CHC H2O)の部分の比に従って種々の分子量と種々の物理的性質とのものが得られる。これはFCの乳化剤として,かつ血漿膠質浸透圧代用物としてよく使用される。1) FCの内のFX−80とFC−43(FC−47)の物理的性状を水と比較して表示しているが,いずれも38℃で,密度はFX−80,FC−43,水の順に1.79,1.71,0.992,蒸気圧(mmHg)は154,2.5,49.7,粘度(centistokes)は0.66,1.90,0.68,溶解性(g/l)は酸素に対して1.02,0.46,0.031,炭酸ガスに対して,2.16,0.11である。
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