Japanese
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特集 左室機能の画像診断
左室RIアンジオグラフィーとX線シネアンジオグラフィーとの比較
Comparison between left ventricular radionuclide angiography and contrast cineventriculography
安田 寿一
1
,
宮本 篤
1
,
金森 勝士
1
Hisakazu Yasuda
1
,
Atsushi Miyamoto
1
,
Katsushi Kanamori
1
1北海道大学循環器内科
1Dept. of Cardiovascular Medicine, Hokkaido University School of Medicine
pp.265-273
発行日 1982年3月15日
Published Date 1982/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203942
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心臓内腔の大きさ,形状の変化,心室壁の動き,壁厚変化は心拍出量などとともに心臓のポンプ機能を知る上で重要なパラメーターとなる。従来,それらは左心室内に挿入したカテーテルを介し選択的に造影剤を注入し,内腔を造影し,シネアンジオグラフィーあるいは連続撮影装置によって記録解析し目的を達している。しかし,この方法は操作自体が煩雑であり,かつ観血的,侵襲的であって重症の患者においては行えない,あるいは繰返しの測定が困難であるなどの重大な欠陥が存在した。しかし,影像の解像能がよく,もっとも標準的な方法と見倣されている。
最近,それに対して造影剤の代りに放射性同位元素を用いるRIアンジオグラフィーが導入せられ,非侵襲的であるためにある面ではX線シネによる困難性が克服されたといえる。しかし,画質の面などでなお欠点がないわけではなく,実際上,X線シネに代りどの程度有用な情報をもたらすか問題がないわけでもない。
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