講座 MRIの基礎から臨床応用
消化器領域のMRアンジオグラフィー
湯浅 祐二
1
1慶應義塾大学医学部放射線診断科
pp.733-739
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900237
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はじめに
MRアンジオグラフィー(以下MRA)は,特別な撮像法を用い,撮像後にコンピューターによる画像再構成を必要とするなど,MRI検査の中でも特殊なものであるが,検査の非侵襲性,簡便性,得られるデータの客観性から,臨床的には頭部領域をはじめとして広く普及している.しかし,MRI装置の改良に伴って,MRAの方法も変化しており,特に最近では体幹部のMRAの進歩が著しく,初期の方法とは非常に異なった手法が用いられている.本項では,腹部領域を中心としたMRAの現状について解説する.
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