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特発性肥大型心筋症(Hypertrophic cardiomyopathy HCM)は,心室の種々の部位に肥厚をもたらす。心室が局所的に肥大することによって生じた心臓電気現象の変化は体表面上のどこかに表現されている筈である。従来より,心室中隔部の肥大(中隔肥大)による心電図変化は最もよく検討されている。Braudoら1)は,心室中隔肥大では,病初期には,右側胸部誘導のR波が増高し,左側胸部誘導に深いQ波が見られることを心電図の特微的所見としてとりあげた。疾患の発展とともに左室自由壁に二次的な肥大が生じ,右側胸部誘導のR波が減高し逆に左側胸部誘導のR波が増高し左室肥大パターンとなる経過を観察した。Wigleら2)は,大動脈弁下狭窄患者の肥大中隔部を一部手術的に切除した時,右側胸部誘導の波高が減じることを観察し,中隔肥大患者で右側胸部誘導の増高したR波は心室中隔部の肥大に起因することを実証した。
To evaluate hypertrophy of interventricular septum quantitatively and qualitatively, distribu-tion of body surface potentials were analysed using a mapping technique.
The subjects were 23 patients with septal hypertrophy (SH) diagnosed by UCG in primary myocardial disease and 31 healthy persons as normal controls (N).
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