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最近,急性心筋梗塞の治療は,種々の薬剤その他の方法で,強い虚血に陥った心筋細胞を救い,心筋壊死の拡大をできるだけ阻止し,心機能を可及的良好な状態に保持することに向けられるようになった1,2)。この目的を達成するためには,できるだけ早期に梗塞の大きさを正確に推定し,かつその変化を経時的に追跡するために何度も繰り返し安全に施行できる検査が必要である。こうした要請の中で梗塞サイズを推定する他の非侵襲的検査法と並んで体表面電位図が注目されるに至った3〜5)。
電位図は,電気現象を平面的あるいは立体的拡がりとして捉えるので,心臓内における病変の大きさと拡がりに関する情報が得られる。この特性を利用して急性心筋梗塞についてCCUなとで電位図を経時的に追跡し,心筋の虚血性傷害の自然経過を観察するのみならず梗塞に対する種々の治療効果を比較検討することができる。
To evaluate the extent of myocardial injury in patients with acute myocardial infarction (MI), body surface mapping (map) was used. Nitroglycerin ointment (NGO) was applied to assess the efficacy of the drug on the reduction of the extent of myocardial injury. Eighty-five electrodes (59 in anterior chest and 29 in the back) were used to construct maps by the method described in the previous paper.
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