今月の主題 循環生理機能検査の進歩
新技術の解説
体表面電位図と心電図
林 博史
1
Hiroshi HAYASHI
1
1名古屋大学医学部第一内科学教室
キーワード:
心筋梗塞サイズ
,
興奮伝播過程
,
心電図定量診断
Keyword:
心筋梗塞サイズ
,
興奮伝播過程
,
心電図定量診断
pp.585-592
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901098
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心電現象を非侵襲的に体表面から捉える方法としては,現在,標準12誘導心電図とベクトル心電図が一般的である.これらの方法が日常診療において簡便でかつ優れていることは,長年の経験的積み重ねと実験的検討とにより,広く認められている.しかし,心電図は,誘導点数が少なく,またベクトル心電図は,心臓局所の電気現象の表現には不都合なことが少なくない.従って,これらによっては定量的な診断などが必ずしも期待できない.これらの欠点を補うためにより多くの電気的情報に基づいた体表面電位図が発達し,注目を集めている.臨床検査32:585-592,1992
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