呼と循ゼミナール
201—Tl心筋シンチグラム
兼本 成斌
1
1J.W.Goethe大学医学部
pp.1030
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203634
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最近の心筋イメージングにはもっぱら201—Tlが用いられている。Kと同様の行動をとり局所的な心筋還流および細胞膜でのNa+K+ATPaseポンプ系による抽出の関数として心筋内に蓄積する。イヌの実験では抽出系数(動静脈血Tl濃度差を動脈血中Tl濃度で除した値)は88%と高くhypoxiaとacidosis時を除きほぼ一定している1)。臨床的にも数分以内に血中濃度は3%以下となり心筋内Tlの半減期は7時間以上である。
Tl心筋イメージング(Tl—l)の臨床適用は以下のようにまとめることができる。
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