Japanese
English
装置と方法
circumferential profile analysis法を用いた201Tl心筋シンチグラムによる梗塞,虚血部位の判定
Identification of infarct and ischemia by thallium myocardial imaging using circumferential profile analysis
西村 恒彦
1
,
植原 敏勇
1
,
林田 孝平
1
,
小塚 隆弘
1
Tsunehiko Nishimura
1
,
Toshiisa Uehara
1
,
Kohei Hayashida
1
,
Takahiro Kozuka
1
1国立循環器病センター放診部
1National Cardiovascular Center
pp.895-901
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204075
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201Tlによる心筋シンチグラフィは虚血性心疾患において,梗塞部位の視覚的判定のみならず運動負荷,再分布の導入により虚血部位の同定に役立つことから広汎に用いられるようになってきた。しかし,心筋シンチグラムにおける欠損像や摂取低下の評価に関しては,心筋像における定性的判定,すなわち読影者の主観的評価である熟練と経験に依存している施設が大部分である。このことは,201Tl心筋シンチグラフィそのものが心筋における相対的な血流分布を表現しており,正確には定量的評価が困難なことによる。
しかし,半定量的評価にしろ,少くとも再現性の高い客観的評価が行なえる手法の開発が望まれる。この意味で,核医学データ処理装置を用いて,ROI法,profile法など幾つかの手法が提案されている1〜3)。そこで,本研究では,心筋全周囲にわたる放射活性の変化を算出するcircumferential profile analysisを用いて201Tl心筋シンチグラムにおけるperfusion defect, hypoperfusionをより精度高く捉える試みを行なったので報告する。
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