Japanese
English
解説
下肢のリンパ流
Iymph flow of the leg
廣田 彰男
1
,
澤井 寛人
1
,
横田 卓史
1
,
関 清
1
Akio Hirota
1
,
Hiroto Sawai
1
,
Takuji Yokota
1
,
Kiyoshi Seki
1
1東邦大学第3内科
13rd Dept. of Intern Med., Toho Univ.
pp.977-983
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203626
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血液中の水分,ガス,電解質,その他の溶質および少量の蛋白質等は微小血管壁を通過して組織間隙に至り,細胞代謝の影響を受けた後,大部分は血管内に再吸収され,蛋白を含んだ残りの少量の液はリンパ管に移行してリンパ液となり静脈内に還流される。このリンパ流は生体のmilieu interieurの恒常性を保つ上に重要な役割を果しているには違いないと考えられるが,ヒトにおいてはその生理学的および病的状態とも知られていないことが多く,これは臨床的にリンパ液の採取,リンパ流観察の困難さなど,その手段の制約によるものが大きいと思われる。
ここでは,リンパ管の構造と機能について簡単にふれ,主にリンパ流を惹起する因子について,著者らのデータを含めて解説を試みたい。
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