呼と循ゼミナール
心筋虚血の早期診断について—(その4)心ポンプ機能
田村 康二
1
1新潟大学医学部第1内科
pp.1237
発行日 1979年11月15日
Published Date 1979/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203470
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1.急性心筋虚血
心筋虚血により左室の機械的なポンプとしての機能不全が生じてくる。この異常を患者のベッドサイドにて診断する為に開発されたのがSwan-Ganz熱希釈用バルーンカテーテルである。このカテーテルにより人の心拍出量の測定と左室充満圧のモニターリングが可能となり心機能評価ができるようになってきた1)。そこで本法に基づく心機能評価を昭和45年以来発表してきている1,2)。本邦でも,ようやく最近に至って本法が普及してきており,心機能評価の意義が認められてきていると思う。
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