呼と循ゼミナール
末梢気道部の形態と機能(2)
川根 博司
1
,
西田 修実
1
1広島大学第2内科
pp.1208
発行日 1979年11月15日
Published Date 1979/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203465
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最近Berendら1)は,肺機能検査のある一定の組合せが肺気腫の存在を正確に診断するかどうか,または言葉を変えると,intrinsic airway disease (IAD)あるいは肺気腫の所見が肺機能検査の異常な結果の特異的なパターンを伴っているかをみるために,広範な肺機能検査を施行し,その結果を肺内に見出された肺気腫およびIADの程度と相関させる目的で研究を行なっている。この研究のために22名の小さな末梢性肺病変(原発性あるいは続発性肺腫瘍)をもった患者(喫煙者21名,非喫煙者1名)が選ばれ,慢性気管支炎と肺気腫以外の心肺疾患を除外するため,質問票による問診,理学的検査,胸部X線写真,心電図,生化学スクリーニング,末梢血検査などが実施された。また全患者に気管支ファイバースコープ検査が施行され,segmental levelより中枢側には気管支内閉塞がないことが確認された。
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