呼と循ゼミナール
末梢気道部の形態と機能(1)
川根 博司
1
,
西田 修実
1
1広島大学第2内科
pp.1076
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203444
- 有料閲覧
- 文献概要
1973年にGelbら1)は,局所性肺病変のためにthora—cotomyを施行される患者において,臨床的に予想できないような肺気腫(subclinical emphysema)を診断できるような肺機能検査法があるかどうかを検討した。すなわち,限局性肺癌などでthoracotomyを受ける14人の患者について,術前1週間以内に肺活量,1秒量,拡散能力,maximal expiratory flow-volume curve (ME—FV曲線),静的圧・量曲線などの諸種肺機能検査を実施した。
摘出された肺標本は一定の圧を加えて乾燥され,その肺気腫の程度はno emphysema (grade 0)からthe most severe emphysema (grade 100)まで10段階に分けた標準標本と比べて決められた。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.