呼と循ゼミナール
Impedance pneumography (6)—IMP法による肺内不均等換気の検出
吉良 枝郎
1
1自治医科大学呼吸器内科
pp.716
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203392
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a) IMP bronchospirometry 左右の胸壁上に別個に4電極をおき,これに5kHz程度の差の2種類の高周波電流を印加してIMPを計測すれば,それぞれの肺内にindependentにおきている事象に対応したIMPの変化を干渉なく検出しうることは前述した。肺動脈内食塩水注入の実験のみでなく,一側性の肺水腫,肺胞蛋白症での肺洗浄時の成績もこれを裏付けているし,共同研究者川上(慈恵医大放射線科講師)はbronchospirometryと対比して臨床的に十分な精度でImpedance bronchospirometryを実施しうることを明らかにした。これらのデーターからえられれば,本法の非侵襲性から左右肺間の不均等換気の検出に興味がもたれる。
健康学生を対象に左右の胸壁上にそれぞれ4電極をおき,48kHz,53kHzの高周波電流を印加し,背臥位平静換気時の左右肺のΔZを計測した。
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