呼と循ゼミナール
Impedance pneumography (2)
吉良 枝郎
1
1自治医科大学呼吸器内科
pp.62
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203306
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1.胸壁上でのImpedance変化
オッシレーション法で計測される肺,気管支系の,また血管系で問題になる機械的Impedanceとの混同を防ぐために,本法で計測されるImpedance (以下Zと略す)を電気的Z (Electrical Impedance)と呼ぶ。本論文では特に記載のない限りZと記載するものは後者を意味することとする。
胸壁上で計測したZ変化をX軸に時間を,Y軸にZ変化の大きさをとって示すと図に模式的に示す変化が記録される2)。呼吸持続状態では図の左に示すように呼吸に一致したZの変動が連続的に記録される。すなわち安静呼気レベル(FRCレベル)から吸気とともにZが増加し,吸気終末時にピークに達し,呼気に移るとともにゆるやかにZは低下しFRCレベルに戻る。スパイログラムと同期させて記録させれば明らかであるが本波形はスパイログラムの呼吸波形と良く一致する。
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