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特集 呼吸不全の対策
呼吸不全の新しい治療方法と考え方
Respiratory Failure:New therapy and new way of thinking
諏訪 邦夫
1
Kunio Suwa
1
1東京大学医学部麻酔学教室
1Department of Anesthesia, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.723-728
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203395
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呼吸不全を人工呼吸を中心にして治療する方法は,当初の1950年ごろは神経筋疾患を対象として施行されたが,やがて肺自体の損傷に適応をひろげた。今では古典となった名著"Respiratory Care1)"が出版されたのが1965年,日本における教科書のスタンダードである「人工呼吸の基礎と臨床2)」が出版されたのは1968年であるから,このころまでに基本的な治療法はほぼ確立したといえる。
本論文では呼吸不全に対する処置をより完壁なものとすべくここ数年来提案・施行されている改良点を紹介したい。ただし,各々を充分に解析することは紙面の都合上ゆるされないので,特にあまり知られていない部分および「何故そう考えるか」という面を主として解析していきたい。
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