呼と循ゼミナール
A-aDo2—100%酸素吸入とVA/Qとの関連
岡田 和夫
1
1帝京大学麻酔科
pp.696
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203086
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高濃度酸素を吸入させてA-aDO2を求めるのはVA/Q比異常の因子を除き,肺内シャントを求める方法であることは周知の通りである。
最近吸入気O2濃度(FIO2)を0.2から1.0といろいろに変えてみてシャント率(Qs/Qt)が同じかどうかの発表もみられる1)。VA/Q比がFIO2が0.2から1.0に上昇した時に同じままなのか,VA/Q比の低い部の肺胞がcollapseしてシャントが増し空気呼吸と酸素呼吸とではVA/Q比が変るのではないかの詳細な研究がWest, Wagnerらにより発表された2,3)。
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