小児の処置
酸素吸入
小川 雄之亮
1
1名古屋市大・小児科
pp.682-683
発行日 1974年5月10日
Published Date 1974/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205439
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小児,とくに幼若児は緊急の酸素投与を必要とすることが多い.酸素投与により,臨床症状が劇的に改善される場合のあることは日常の診療においてよく経験するところである。酸素吸入はlifesavingである場合のある反面,酸素の持つ毒性のゆえに酸素吸入による副作用の発現する可能性をも秘めている.したがって酸素投与は決して安易に行なうべきではなく,患児の酸素不足の状態を適確に把握した上で,酸素の毒性に充分留意しつつ,慎重に行なうべきである.
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