今月の臨床 胎児診断—テクニックと評価
ドップラー血流計
18.酸素吸入試験
森 晃
1
,
武田 佳彦
1
Akira Mori
1
,
Yoshihiko Takeda
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.818-819
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904949
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分娩時の胎児切迫仮死に対する母体酸素吸入は最良の治療として臨床上広く応用され胎児に対する治療効果については,従来よりその有効性が報告されている。
近年high risk妊娠の増加に伴い分娩前に胎児仮死に陥る症例が増加してきている1)。特に妊娠中期に娩出を余儀なくされる子宮内胎児発育不全児(IUGR)においては,胎児仮死の予防,治療に対して胎内での蘇生がきわめて重要となる。ここでは,IUGRに対する母体酸素吸入の有効性について述べる。
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