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講座
A-aD理論—(1)A-aDo2
Aa-D. Theory :(1) A-aDo2
山林 一
1
Hajime Yamabayashi
1
1大阪府立成人病センター
1Center for Adult Diseases, Osaka
pp.561-565
発行日 1966年7月15日
Published Date 1966/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201612
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I.はじめに
生体が,その生命の維持に必要なO2を補給し,代謝の結果生じたCO2を体外に排出するためには,呼吸の機能が円滑に行なわれなければならない。呼吸の機能は,換気と肺胞内ガス交換の2つに大きく分けることができるが,この両者はおのおの独立した機能でなく,両者の密接な協調によって,正常な動脈血的ガス組成を維持しうる。
肺胞は,肺胞内ガースと血液が接触する場であるから,肺胞を去るガスと,肺胞を去る血液が分圧については完全に平衡し,両者の間に差が生じないのが理想的な状態である。この間に差が生じること,すなわちA-aDの発生は,肺胞の機能になんらかの障害が存在することを示すものである。
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