Japanese
English
ジュニアコース
IVPF曲線
IVPF Curve
木村 謙太郎
1
,
原 弘道
1
,
一之沢 昭夫
1
,
外村 舜治
1
,
山林 一
1
,
藤本 淳
1
,
大櫛 陽一
2
,
高橋 隆
2
Kentaro Kimura
1
,
Hiromichi Hara
1
,
Akio Ichinosawa
1
,
Shunji Tonomura
1
,
Hajime Yamabayashi
1
,
Kiyoshi Fujimoto
1
,
Yoichi Ogushi
2
,
Takashi Takahashi
2
1大阪府立成人病センター呼吸機能科
2大阪府立成人病センター医用工学開発室
1Department of Respiratory Disease, Center for Adult Disease, Osaka
2Department of Medical Engineering, Center for Adult Disease, Osaka
pp.1053-1060
発行日 1972年12月15日
Published Date 1972/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202443
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
iso-volume pressure flow curve (以下,IVPF曲線と呼ぶ)とは,字義通り,ある肺容量におけるtrans—pulmonary pressure (Ppl-Pao)またはtransairway pres—sure (Palv-Pao)と,この圧によって生じる気流量とのdynamicな関係を表現する曲線である。およそ,呼吸器系を力学的なモデルにおきかえて,呼吸機能をこの側面から見てゆこうとするmethodik,いわゆる換気力学において,基本的な情報は,pressure, flow, volumeの三者である。IVPF曲線は,この基本的な三情報のdyna—micな関係を,いわば三次元座標上に投影して一目瞭然たらしめる方法というべく,その呈示する情報量の豊富さからしても当然換気力学検査のシステム中に相応の地位を占めるべきはずである。しかし,本曲線をプロットするには,従来,方法論的にかなりの制約があった。検者,被検者双方に要求される多大の時間的,労力的負担が最大の難点であった。そのため,1958年,Fry,Schilder, Hyattら1)がflow volume curveを提唱して,その理論的解析にIVPF曲線を用いて以来,本曲線の重要性については多くの研究者の注目を浴びながら,なお期待されるほどの臨床的応用の道は開けなかった。
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.