Japanese
English
装置と方法
Oscillation法による呼吸抵抗測定法
The measurement of respiratory resistance by oscillation technique.
田辺 玄三
1
,
高橋 久雄
1
,
藤本 淳
1
,
山林 一
1
,
一之沢 昭夫
1
,
外村 舜治
1
,
谷 博子
1
,
松山 恵子
1
Genzo Tanabe
1
,
Hisao Takahashi
1
,
Kiyoshi Fujimoto
1
,
Hajime Yamabayashi
1
,
Akio Ichinosawa
1
,
Shunji Tonomura
1
,
Hiroko Tani
1
,
Keiko Matsuyama
1
1大阪府立成人病ヒンター
1Center for Adult Diseases, Osaka.
pp.405-410
発行日 1966年5月15日
Published Date 1966/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201591
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I.はじめに
気流抵抗の客観的な,しかも鋭敏,正確な測定は疾患の質的量的診断と治療に不可欠なものであるばかりでなく,ある疾患の生理学的機構の解明,薬物の気道に対する効果研究,最近問題になりつつある大気汚染の呼吸系に及ぼす影響の研究などに重要なものである。
従来,気流に対する抵抗の変化を測定する方法としては,第1表に示すごとぎ間接的方法と直接的方法があるが,一般には簡便さのために主として間接的方法が用いられている。多くの間接法は最大深吸気位からの努力性呼出時の気流の速さを測っている。これは気流抵抗の変化に影響されるばかりでなく被検者の呼出の努力の程度,呼吸筋の強さ,肺弾性によっても影響され,流量の減少は必ずしも気流抵抗の増大を意味しない2)14)16)。直接法は最も客観的な正確な気流抵抗の変化の把握法であるが,測定装置の点でどこででも使用できるというものではない。
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