Japanese
English
ジュニアコース
換気力学 (4)肺抵抗
Mechanics of Breathing. (3) Pulmonary Resistance.
外村 舜治
1
,
一之沢 昭夫
1
,
山林 一
1
,
藤本 淳
1
Syunji Tonomura
1
,
Akio Ichinosawa
1
,
Hajime Yamabayashi
1
,
Kiyoshi Fujimoto
1
1大阪成人病センター
1Center for Adult Diseases, Osaka.
pp.743-751
発行日 1964年10月15日
Published Date 1964/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201370
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はじめに
今世紀の初頭Rohrerによつて換気力学の基礎が築かれて以来,多数の学者がこの問題と取組んで来た。換気力学のうちのresistanceに関する研究は最も重要であると考えられつつも,その測定法や抵抗の生体内に於ける変化の複雑性に妨げられて,尚未知の問題を多く含んでいる。即ち空気が肺胞へ出入する事によつて生ずる抵抗は決して単純なものがなく,気流の状態・速度・気道の大きさ及び気道壁にかかる圧等によつて種々に変化しているものである。この各種の条件によつて影響される事は実験結果をみても各研究者によつて一致した結論が出ていない事から考えられ,この方面の研究の困難性を示している。
本邦に於けるこの方面の研究は一,二の研究室で積極的にとりあげられているに過ぎず,呼吸機能検査法が全般的に遅れているとはいえ,看過すべき事ではないといえる。
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