Japanese
English
Bedside Teaching
びまん性間質性肺臓炎
Diffuse Interstitial Pneumonitis
荻間 勇
1
,
山本 保
1
Isamu Ogima
1
,
Tamotsu Yamamoto
1
1新潟大学医学部第2内科学教室
12nd Department of Internal Medicine, Niigata University, School of Medicine
pp.983-989
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202089
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はじめに
外科学の進歩により,人体の中で,メスのとどかない部位はないといっても過言でない。従って,外科的治療が,現状において,最も有効な治療手段と考えられる疾患に対する内科医の役割は,これを早期に診断し,外科的治療にゆだねることにあることはもちろんである。
一方,外科学の進歩にもかかわらず,将来とも外科的治療の及び難いと考えられる疾患群に全身系統的疾患および,びまん性臓器疾患があり,これらに対する内科医の使命は益々重大になってきている。すなわち,早期診断と適切な治療により疾患の重篤化はもちろん,慢性化による非可逆性病変の招来を極力防止すべきことが要求される。このような疾患群の一つにびまん性間質性肺臓炎がある。本症には原因不明のものの他に,種々の原因あるいは疾患に伴って起こるものがある。
以下,最近とくに注目されてきている原因不明のびまん性間質性肺臓炎と慢性関節リウマチ(以下RA)にみられるリウマトイド肺臓炎の各例を示し,これらについて解説する。
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