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特集 呼吸機能障害
第17回日本医学会総会・44シンポジウムより
ガス拡散障害
Impairment of the Pulmonary Gas Diffusion
望月 政司
1
,
横山 哲朗
2
Masaji Mochizuki
1
,
Tetsuro Yokoyama
2
1北海道大学応用電気研究所生理
2慶応義塾大学医学部内科
1Department of Physiology, Research Institute of Applied Electricity, Hokkaido University
2Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.755-759
発行日 1967年9月15日
Published Date 1967/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201814
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I.肺拡散能力は肺毛細管血液量と比例 関係がある
肺拡散障害は肺毛細管血液量の減量と肺胞膜の肥厚の二つの原因にもとづくものと考えられ,肺拡散能力(DL)の二つの因子,赤血球拡散能力(DB)と肺胞膜拡散能力(DM)に関連づけて考察してきている。拡散を考えるうえでの肺胞膜は毛細管壁を取り囲んでいる膜をさすので,その面積は当然,毛細管血液量とある比例関係になければならず,肺胞膜拡散能力も赤血球のそれと同様,毛細管血液量(Vc)と無関係ではありえない。
1964年,望月1)は肺拡散能力を赤血球を中心として取り扱い,DLに関する次の関係式を導いた。
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