Japanese
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講座
気相内ガス拡散
Gaseous Diffusion of the Alveoli
大久保 隆男
1
Takao Ōkubo
1
1秋田大学医学部第2内科
12nd Dept. of Int. Med., Akita Univ. School of Med.
pp.1105-1112
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202562
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肺の末梢呼吸単位においては呼吸運動による気流速度はきわめて遅くなるために,吸気が肺胞表面に達するには気相内ガス拡散が重要な意義をもつことは容易に想像される。この気相内ガス拡散に関する議論は,呼吸生理学の中でもかなり古い歴史を有しているが,結論に近づいてきたのはごく最近のことで,それに伴って臨床的にも肺不全や細気管支炎の病態生理などに関連して重視されてきた問題である。
本稿においては,これまでの気相内拡散に関する議論に多少の検討を加え,併せて私共の行なった研究を解説的に記述すると共に,私共のこの問題に対する考え方を述べてみたい。
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