Japanese
English
装置と方法
肺内ガス交換系の解析法に関する研究
An Analytical Method of the Pulmonary Gas Exchange System
望月 政司
1
,
中島 進
2
,
小山 富康
2
,
堤 朋子
1
Masaji Mochizuki
1
,
Susumu Nakajima
2
,
Tomiyasu Koyama
2
,
Tomoko Tsutsumi
1
1山形大学医学部第1生理学教室
2北海道大学応用電気研究所
11 st Dept. of Physiology, Yamagata Univ.
2Research Institute of Applied Electricity, Hokkaido Univ.
pp.489-497
発行日 1975年6月15日
Published Date 1975/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202772
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呼気O2,CO2の連続記録装置の開発に関連して,我我は肺血流量Q,O2摂取量Vo2,静脈血CO2分圧PvCO2などの各パラメーターが呼出曲線を解析することによって推定できることを見いだしてきた。被験者が定量呼出を行う際,02,CO2呼出曲線は上述のパラメーターの影響をうける。これらのパラメーターでsimulateされる。O2,CO2曲線の特性とパラメーターとの関係は,各パラメーターごとに異ってくる。したがって,呼出曲線上のO2,CO2濃度を,各パラメーターを算出するのに充分な多数の時点で計測するならば,各パラメーターの数値を計算することも可能となる。
Kimら(1966)はHaldane効果から生ずるガス交換比を0.32と仮定して,持続呼出中のO2—CO2図からPvCO2を計算した。彼らの方法では,呼出速度を一定にしていないのでCO2分圧からPvCO2以外のパラメーターは算出できなかった。
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