Japanese
English
綜説
気道の大きさを規定する因子
Factors Determinig Brenchial Calibre
田辺 玄三
1
Genzo Tanabe
1
1大阪成人病センター
1Center for Adult Diseases, Osaka
pp.1084-1090
発行日 1966年12月15日
Published Date 1966/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201710
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はじめに
肺の機能の究極的はガス交換にあり,動脈血性状(pH, Pao2およびPaco2)を正常に保つことであろうが,これはventilation-perfusion relationship(VA/Q ratio)の絶対値とその肺内における分布によって規定されている。
ventilation-perfusion relationship中,VAを規定するものは換気力学的要素であり,その分析法の1つとして気道抵抗なる概念がある。われわれが気道抵抗をとりあげて考える場合大切な問題は,(1)気道抵抗を正確に測定する方法と技術,(2)測定された気道抵抗をいかに解釈し,異常値の背後にあるunderlying mechanismをいかに分析し,疾患の診断と治療にどのように役立たせるかということであろう。
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