Japanese
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診療指針
肺気腫合併肺結核—その心肺機能を中心として
Pulmonary Emphysema Accompanied by Tuberculosis
佐川 弥之助
1
Yanosuke Sagawa
1
1京都大学結核研究所外科
1Dept. of Surgery, Tuberculosis Research Institute, Kyoto University.
pp.34-39
発行日 1965年1月15日
Published Date 1965/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201401
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緒言
肺結核の化学療法が長期にわたるにしたがって,肺結核における肺線維症あるいは肺気腫の形成が促進されることは容易に想像されるところである。そして,これらの変化が肺機能にどのような影響を与えるかを知ることは一貫した肺結核の治療を行なう上から重要な問題であり,この点を無視した治療は呼吸不具者をつくり,あるいは致命的な肺性心を招来させることになる。さらに,今日,老人性肺結核が増加しつつあり,これに伴って老人性肺気腫を合併する結核が問題となってくる。
我々はこの意味から肺気腫合併肺結核の研究を心肺機能を中心として行なった。以下現在までにえた成績について述べる。
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