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文献抄録
Löffler's endocarditis—Brink, A. J. & Weber, H. W.:Am. J. Med.34.(1):52〜70, Jan.1963.,他
Fibroplastic parietal endocarditis with eosinophilia.
pp.24
発行日 1965年1月15日
Published Date 1965/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201399
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- Abstract 文献概要
Löffler(1963)の記載した本症は今日までに37例が剖検で確認されているにすぎない稀なものである。Weiss-Carmine(1957)が彼までの26例を展望しているので,著者は自験3例を含め,彼以後の14例を吟味した。大部分は西欧またはアフリカに限られている点が面白い。米国からは3例報告されているにすぎない。年令・性別には特色はない。急性腹痛(3例)・急性脳症(3例)・急性気道感染(6例)のような症状で急性発病と,体重減少・微熱・関節痛などで緩慢発病との2様がある。何れも早晩,心症状著明となり,急速に心不全,decompensationに陥る(11)。ために急性心臓死というのが少くない(6例)。多くは心拡大あり。腹水・頸静脈圧亢進があってconstrictive pericarditisとまちがわれることあり。心尖に収縮期雑音が,僧帽弁不全とまちがわれた例,三尖弁不全と診断された例などがある。狭心発作は2例。血圧やや亢進するのが多い。胸水・肝脾腫約半数。蛋白尿・血尿などの腎傷害5例。発病後12カ月死亡19例で最も多いが,1〜6年経過というのも16例あり。ECGでは左壁肥大,非特異的なT,ST低下あり。赤沈20mm/h以上に促進,白血球多くは10000以上。流血好酸球は早期に7〜8%という程にふえるが,Fremdeosinop—hilie型である。
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