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文献抄録
肺癌検出部門の活動—Boucot, K. R.;Cooper, D. A. & Weiss, W.:Ann. int. Med. 54(3) : 363-378, March 1961.,他
The Philadelphia pulmonary research project:aninterim report.
pp.421
発行日 1964年6月15日
Published Date 1964/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201327
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ペンシルベニヤではPhiladel—phia pulmonary research pro—jectというのを1951年から開設して,肺症発見,肺癌自然史,症状とレ線所見との関係を検討しているが,1959年6月までに45歳以上の男子6137名(何れもセキなどの症状あるもの)から92名の肺癌を確認した。45才以上の男子をat randomにしらべると肺癌発見率は1,000名につき2.7名だから,セキ等の症状あるものでは4倍の頻度になる。45才から75才までは年令が進むにつれて発見頻度が高くなる。症状では血痰が最も重要で,数カ日以上つづくセキ,体重減少等もついで大切である。これらの症状で検査され見出された66例の肺癌はレ線で容易に発見できた。他の26例はこの部門に入つてから後に3.5〜7.5年の間に肺癌となつた。このうち15例はくわしい自然史が取られており,半年に1回はレ線写真がとられてい。未分化癌・腺癌では臨床症状がレ線所見より先行したが,扁平上皮癌では症状はレ線所見よりおくれてあらわれた。癌は末梢に生じたものが多い。新しい肺癌検出率は新しい結核検出率の2倍になる。以上92例の肺癌のうち,ただ1例が非喫煙者806名のなかから出ている。heavy smokerほど肺癌頻度が高い。
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