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文献抄録
幼少児の肺切除—Foster, F. H. ; Jacobs, J. K. & Daniel, R. A. : Ann. Surg. 153(5):658-669, May. 1961,他
Pulmonary resection in infancy and childhood
pp.658
発行日 1962年10月15日
Published Date 1962/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201137
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Vanderbilt大学20年間に55例経験された。生後2個月から14才まで。気菅支拡張症が23例(手術25回)で最も多い。その他の感染症16例,結核11例,先天的異常5例など。手術は肺切5例,葉切26例,葉切と区域切18例,区域切6例などであつた。術後の状態は50例について精査された。excellentと称しうるものは,肺結核(12例すべて),先天的肺奇形(5例すべて),気菅支拡張(23例のうち13例)などに多く得られた。術中心動停止を招いたもの以外は合併症をよく克服し,2—8週で退院している。follow upした50列では結局40例がexcellentに属する。つまり肺症状は全く消失した。goodというべき(セキあり)3例,fair poor 7。先天性異常と結核とは皆excellentであつた。葉切以上の大侵襲について肺機能を検するに,16精査で,臨床的にexcellentというものは大部分肺活量,肺機能良好。MBCは臨床成績とはあまり一致しなかつた。小児の肺切は肺化膿症に限られた時代があつたが,先天的異常・結核などにもさかんに適応が拡大されている。著者のfollow upしえた50例では,40例(+3例)がexcellentといいうる結果を得た。ことに先天的異常は肺動静脈瘻1例を除き,すべてexcellentであつた。これは切除量が少いから当然といいうる。結核でも良果を収めうるということになる。
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