Japanese
English
文献抄録
炭酸ガス血管内注入法の安全性とその利用による心臓内構造のレントゲン撮影法—T.M. Durant, et al, Ann. Int Med,47:191,1957,他
The Safety of Intravascular Carbon Dioxide and Its Use for Roentogenologic Visualization of Intracardiac Structures
森 雅弘
1
1慶大内科
pp.1072
発行日 1959年12月15日
Published Date 1959/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200838
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
体重1kg当り7.5ccの量の100%炭酸ガスを,犬の静脈内,左心室内,大動脈起始部及び頸動脈内に注入して有害な影響を認めなかつた。これに伴う呼吸,血圧,心電図の変化は短時間で,かつ著明でなかつた。炭酸ガス静注の際には,短時間だが,血中炭酸ガスは5〜10vol%の増加を,酸素は1〜2vol%の激少を示した。血液pHの増加は平均O.008u.であつた。左心室に炭酸ガスを注入した際には,Left Ventri—cular Outflow Tractの上部に気泡が止まり,約30分して消滅した。この気泡は20%の酸素を含むことが判つた。
以上の方法と共にPhilips Image Amplifier及び16mmのムーヴイーカメラを用いて,心房,心室,肺動脈弁,大動脈弁及びRight and Left Ventricular Outflow Tractsの撮影に成功した。1例に心房中隔欠損を認めた。
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.