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文献抄録
Bretyliumの効果—Laurence, D. R. Nagle, R. E. Lancet7177:593-594,March18,1961,他
The interaction of bretylium with pressor agents.
pp.456
発行日 1962年7月15日
Published Date 1962/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201108
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bretyliumがはじめよく奏効している高血圧患者が,いつの間にかそれに耐性になつてゆく傾向がある。Bの量を増加しても耐性になつてしまう。そこで正常人にBを1回与えたのち,ノルアドの昇圧効果をしらべてみた。B用量は交感神経遮断の最少量である。するとBを与えておいた方がノルアドによる血圧上昇がより著明である。アドレナリンでも同様であつた。しかしhypertensionではこうした傾向はない。Bは静臥しているときには血管拡張作用をもたない。起立して低血圧を招くのは,正常反応たる血管運動トーマスを阻害するためであろう。そこでBで起立性低血圧にしたところえ,ノルアドを連続点滴してみた。そうすると,Bによる起立性低血圧を一過性に抑制しうる。Bを与えてからValsalva操作を加え,そこえノルアドを与えてみた。2μgという少量ですでに拡張期血圧の降下を防ぎ,8μg/minで交感神経遮断の血圧変化を全く抑止した。血中ノルアドがB耐性者でBに拮抗しているなら,adrenolyticたとえばphentolamineを与えればその耐性は消失し,起立性低血圧は回復する筈である。大量のBに耐性の9例の高血圧患者に,phentolamine 5mgを静注した。静脈時血圧は30/18〜95/42低下した。
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