Japanese
English
原著
調節呼吸の研究(1)
Studies on controlled respiration (Part 1)
岡田 和夫
1
Kazuo Okada
1
1東京大学医学部麻酔学教室
1Dept. of Anesthesiology, School of Medicine, Tokyo Univ.
pp.503-515
発行日 1961年7月15日
Published Date 1961/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201006
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外科手術時,筋弛緩剤の使用が日常多く用いられる様になると,その好む好まないにかかわらず調節呼吸を行う必要に迫られて来る。今日迄多くの報告1)2)3)4)りが調節呼吸についてなされたが,著者は新たな点から之を追求するのも,今日の問題として興味ある点だと考える。調節呼吸を行う立場で考えて,果して加圧した肺と,自然呼吸で拡がつた肺とでは生理的に等しいといえるどうかという疑問であり、この加圧する機構の分析を換気力学的な面より検討した。次いで疑問と思う同じ換気が行われたとして,これが両者でどの程度に有効に換気にあずかるかという点,更にこれから派出した問題として換気血流分布をとりあげて,開胸手術時において検索した。その前段階として,一般麻酔時において自然呼吸時の諸量を検討した。
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