Japanese
English
原著
調節呼吸時の血行力学的研究
Study of Hemodynamics under the Controlled Respiration.
大野 和凞
1
,
吉田 剛
1
,
後藤 康之
1
,
武谷 敬之
1
,
熊谷 瑤子
1
,
古川 幸道
1
Kazuhiro Ohno
1
,
Tsuyoshi Yoshida
1
,
Yasuyuki Gotho
1
,
Hiroshi Takeya
1
,
Yhoko Kumagai
1
,
Kodo Furukawa
1
1北海道大学医学部麻酔学教室
1Dept. of Anesthesiology, School of Medicine, Hokkaido University.
pp.1005-1014
発行日 1965年12月15日
Published Date 1965/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201533
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I.緒言
1922年Drinkerによって初めて蘚生法として用いられて以来,調節呼吸法は技術的にまた呼吸器の画で多くの進歩をとげた。その間,Cournand1),Motley2)らの主張する陽平圧呼吸法と,Maloney3),4)らの主張する陽陰圧呼吸法との間に多くの論議が行なわれてきたが,近年では陽陰圧呼吸法の優位性が論ぜられている。しかしながら陽陰圧呼吸法にしてもまだ一定の換気条件は確立されていない。われわれは先に肺胞内炭酸ガスをモニターとして調節呼吸を行なった際,換気量さえ保たれていれば,ガス交換という面で従来の器械について大体満足すべき結果を得ている5)。今回はBird Respirator Jefferson Ventilatorを使用して調節呼吸を行なった際の循環動態の変化を,心搏出量,左心室仕事量などを中心として観察し,さらに,気管内圧,平均気管内圧,平均気管内圧×時間のうちいずれが循環動態の変化を推測するのに最適であるかを検討した。
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