われわれの研究室
Chronic Disease Research Institute, University of Buffalo
原沢 道美
1,2
1群大(七条内科)
2東大沖中内科
pp.517-518
発行日 1961年7月15日
Published Date 1961/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201007
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有名な観光地ナイヤガラ瀑布から約40マイルの所に,エリー湖に沿つてニューヨーク州第2の都市バッファローがある。本研究所はバッファロー大学の附属研究所の一つで,慢性疾患研究所という名前になつているが,ここ数年来,その研究の焦点は専ら心肺疾患の生理学的研究に向けられている。所長はDr. Simon Rodbardで,大学の実験医学の教授も兼ねている。彼はMichaelReese HospitalのDr. L. N. Katzの下で,助教授をしながら共に研究していた。例えばDr. Katzの冠循環に関する動物実験は総て彼の実験方法によつている。そんな訳で彼が1955年この研究所の所長に迎えられてから,本研究所が漸次その分野を明らかにしてきたのは当然といえるであろう。
未だ建設途上にあるが,現在行なわれている研究を中心として,2年半を過ごした当研究所を簡単に紹介してみよう。staffは約15名で,テクニシャンその他を入れて総勢80名位の小じんまりとした研究所で,生理学,生化学の二つの建物を使つて実験が行なわれている。その他ベツド20位の病院を含むメイン・ビルディングがあり,主に心肺疾患患者を短期入院せしめ,研究の足がかりとしている。
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