Japanese
English
診療指針
肺気腫の外科手術に対する生理学的基準
Physiologic Criteria for surgery in Pulmonary Emphysema
Roger H. L. Wilson
1
,
Orville F. Grimes
1
,
森 雅弘
2
Michihro Miyanishi
1
,
Masahiro Mori
2
1カリフォルニア大学医学部
2慶応大学医学部内科教室
2Keio Univ.
pp.411-414
発行日 1959年4月15日
Published Date 1959/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200757
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
慢性瀰漫性閉塞性肺気腫は非常にしばしば遭遇する疾患であり,苦痛が多く患者を無能に追いやるばかりでなく,長い期間に次第に進行し,悪化の傾向をたどり,遂には心肺機能不全に陥らせる。その原因及び内科的療法については沢山の研究がなされているが,こゝでは特に外科的療法につき述べたいと思う。
ブレ,ブレブ及び類似の病巣に対する外科的療法は既に充分確立されている。瀰漫性肺気腫については,Abott等により気管支及び血管の支配神経切断denervationが,亦Crenshaw等によりresection revascularization techniqueが試みられている。切除術もRichards等,Belcher及びその他の研究者により報告されているが,我我の肺気腫に対する手術方法は,特に理論的な面でこれらの研究者と幾分異つている。
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.