Japanese
English
綜説
低血圧に関する二,三の考察
Some criteria on low blood pressure
笹本 浩
1
,
楊 俊哲
1
Sasamto HIROSHI
1
,
Yo SHUNTETSU
1
1慶応大学医学部内科
1Dept. of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.140-149
発行日 1959年2月15日
Published Date 1959/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200725
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緒言
低血圧は高血圧と同様,症候性のものと本態性のものがあるが,治療の面から見れば症候性のものは,原疾患に目を向ければ少くとも理論的には簡単である。これに反し本態的低血圧は原因が不明なまゝ,体質的遺伝的なものと片づけられ,また雑多な愁訴に悩まされながらも結構永生きするので高血圧に比し等閑に附され易い傾向がある。
医学の進歩により本態的とされたものの中でも,症候性と考えた方がよいものが現われる様になつた。殊に心肺動態を研究しているわれわれが本態的低血圧(体血圧)を見直すと色々興味深いものがある。
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