Japanese
English
診療指針
心動停止
Cardiac Arrest
綿貫 喆
1
Tetsu Watanuki
1
1東北大学麻酔科
1Department of Anesthesiology, Tohoku University, School of Medicine
pp.687-697
発行日 1957年10月15日
Published Date 1957/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200540
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いとぐち
心動停止(cardiac arrest)は手術中に発生する合併症の中で最も重篤なものである。心搏停止(cardiac standstill)と心室細動(ventricular fibrillation)とのいずれの形で起るにせよ,両者とも直ちに中枢神経のanoxiaを起しすみやかに適当な治療を行わないと中枢神経の不可逆的変化を招来して死に至る。諸外国では早くから沢山の報告があるが,わが国でも最近大きな問題となり報告が増えて来た。これは心動停止に注意が払われるようになつたことにもよるが,一方近年盛んに心臓手術が行われるようになり発生頻度が増したこと,人為低体温法の臨床使用によつてその合併症たる心室細動が大いに注目されて来たことにも起因している。
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