救急医療と看護・4
心停止・呼吸停止に対する処置—心肺蘇生法
藤井 町子
1
,
小浜 啓次
2
1川崎医科大学付属病院救急部
2川崎医科大学救急医学科
pp.733-736
発行日 1977年7月1日
Published Date 1977/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918198
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心肺蘇生の絶対的適応は,突然に起こった心停止・呼吸停止であり,心肺蘇生が成功すれば回復可能な症例である.特に心拍停止は体循環の停止であり,この状態が3,4分続くと不可逆的な脳損傷を招く.したがって心拍停止発生後は,直ちに心肺蘇生法を開始し,循環の再開をはからなければならない.
心停止・呼吸停止の確認は以下の所見によって行う.①意識の消失,②頸動脈や股動脈の拍動を触れない,③胸郭の動きがない,④瞳孔の散大.
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